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初心者天才錬金術師の右腕
「えーと、どっちが図書室でしたっけ」
「こっちよ」
「ここって学校何ですよね」
「普通じゃないけどね」
「と、いいますと?」
「学ぶ内容は魔法関係特化。その他は自習」
「へぇー、あれ?クレアちゃんここの生徒ですよね」
「そうよ」
「あの、授業とかは……」
「必須科目だけに免除されてるわ」
「やっぱり、クレアちゃん凄い!」
「凄いのは私じゃなくて師匠よ」
「凄いじゃないですか、凄い師匠の弟子なんですから」
「……そんな風に言ってくれるのは貴女だけよ」
「ふふ、いつまでも変わらないでいてあげますよ」
「はい、着いた。詳しい事は司書の先生が、図書委員に聞いたらいいわ」
「はい。クレアちゃんはどっか行っちゃうんですか?」
「すぐ戻るわよ」
「ああ、もう!錬金術師の工房に後で行く事を伝えるだけよ!ど素人の天才錬金術師と、熟練ポンコツ錬金術師で教え合えば何かヒントが生まれるかもしれないでしょ」
「クレアちゃん……私、頑張ります!」