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行こう
「来て!ミルクショコラ!!」
崩れ落ちてくる瓦礫を打ち砕き、時空を超えて召喚される白と黒のドラゴン。
2人がティアマトの方を向きました。ミルクショコラの表情は比較的分かるつもりでしたが、その時の感情は読み解けませんでした。
「ショコラ、私を乗せて!」
「ミルク、よろしくね。ティアじゃなくでガッカリかもしれないけど、私たちはそのティアを何がなんでも守るわよ!」
ミルクはクレアちゃんの瞳を覗き込み頷きました。これ以上ない心強い護衛です。
「ティアマトは確実に狙ってくる!ミホーーーーー!!!」
クレアちゃんが風に声を乗せて響き渡らせます。ビリビリと振動が来る声量で、チラリとミホさんはミルクショコラを見ます。
ティアマトの攻撃をいなしつつ、空中に一発水球を弾けさせました。意思疎通出来たっぽいですね。
「よし、行きましょう!」