表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
錬金術師ティアのつくる話  作者: 新規四季
575/987

邪龍

クレアちゃんはからかうようにブレットに聞く。おちょくるのが元々は好きだったクレアちゃんはティアと離れて同心が戻ってきていた。


「で〜、勝てるの?アンタ」


ゴツゴツとした岩場。溢れ出る溶岩。熱気で数メートル先はぼやける。足場が悪いが、旅慣れしている2人にはなんて事ない。走る飛ぶ位は簡単な事だ。


汗が止まらないし、服も汗を吸ってしまってピッチリ張り付いて気持ち悪い。クレアちゃんは溶岩地帯とは不釣り合いな白のワンピースを来てきてしまっていたので、色々とスケスケになっていて、ブレットは真正面しか向かないように心掛けていた。紳士であった。


いくら慣れているとはいえ山肌。舐めていると不測の事態に対処出来ない。足を踏み締めながら言う。


「どうだろうな。俺もティアやミホみたいなバケモンならよかったんだがね」

「それは無理よ。才能だから。私もアンタも並以上才能はあるのかもしれないけど、それ以上は無いもの」

「はっ、悲しいな」

「でもこれくらいは」

「ああ、余裕だぜ」


前方に見える山頂の火口が噴火して、現れるはドス黒いトゲトゲしたドラゴン。

ティアのミルクのように純白潔癖でも無く、ショコラのように漆黒妖艶でもない。ただ、ただ邪悪。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ