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統括会産とティア産
クレアちゃんとブレットは緊急性があるとして、ゲートの優先順位を無視して利用した。
人によっては何週間待ちとかになってる中で管理者がペコペコする少年少女達。注目が集まっていた。
「まさか、ゲートを顔パス出来るなんてな。数ヶ月前までは思ってみなかったぜ」
「油断しないで、外にNo.が待ち構えてる可能性もゼロじゃないのよ」
「その辺は賢者が用意周到に、これを持たせてくれたぜ」
「何よそれ」
ブレットが無造作にポケットから取り出したのは可愛らしい羽の着いたロケットだった。
ブレットに有り得ないほどに不似合いでまさか少女趣味が?と疑いの目でブレットをみる。
「そんな目で見るな。統括会の備品の1部なんだと、ティア以外が作った錬金物らしい」
「それ、使えるの?」
「さぁな。効果は『蘇生』らしい」
「また不吉な道具を……。ティアなら全てをぶち壊します!とか言って全てを火の海にするヤツとか持たせるわよ」
「はは、有り得る」
「それがコレね」
「なんであんだよ!!」