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使命と縛りと終わり
「貴女たちの組織は無理難題を抱えているんですよね、リーナー?」
「それは………ええ。呪いにも似た物ですが」
「どんな事なんですか?」
「世界を終わらせる事。では、何故この考えに至ったか」
「魔法の酷使だ。本来人間には無かった能力だ。最近は緩和されてるが、そんなものは知らない。魂から縛られ世界の意思のままに動かされる傀儡」
「その束縛は解けますよ」
「お前は解いたんだろうよ。運良く。私は運悪く、人生が終わったンだっつてんだろ!」
「………1度、私達と一緒に来ませんか?検査をしましょう。私の知り合いには白の魔法使いもいます」
「……無事だったんだ。はぁ、いいよ。好きにしなよ。もう、本当にどうでもいい。No.は許さないから、私を連れ帰った時の被害は知らないよ」
「大丈夫です。なんて言っても私には頼もしい仲間がいっぱい居ますから!」
「………羨ましい限りだわ」