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考え
フォールスは男が何かを続ける前に切りつけ、大きな騒音を立てて、向こうの声は完全にシャットアウトした。
「わっ!な、何するんですか!?」
「……アイツは声による洗脳をする」
「まぁ、出来そうよね。実際に似たような事できる人いる訳だし」
「私を見ないで」
「………出来れば他2人も連れて逃げたいが」
「そりゃ、難しそうだぜ?なにせ臨戦態勢になりやがった」
「野蛮だな」
「……それが正しいと思うのは自由でしょう。私達を糾弾するのも自由です。私達は、ティアさんは何度もそういう目で見られてます」
「リーナー」
「だが、否定するのは違うだろう。考えが違うならそれまでだ。戦争だ」
「うわー、元の血が騒いでる騒いでる」