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二ーヴァと星の降る夜
「さて、昼ごはんも食べ損ねつつ帰ってきました……ね」
「やっと帰ってきたか」
「二ーヴァさん、何か用でした?」
「用、ね。夜ご飯食べ行こう」
「えっと……」
「依頼とか相談乗るよ」
「行きましょう!」
「ちょっ、ティア……。師匠もティアに甘くないですか?」
「拗ねんな、拗ねんな」
「す、拗ねてなんかいません!」
「ま、少し真面目な話もあるから」
「ここは、なんて言うか凄いですね」
「き、綺麗。こんな場所がこんな身近にあったなんて」
「ま、伊達に位持ちじゃないって事よ」
「星が降ってきます。月が神秘的に見えます」
「ん、ティアはもしかしたら月の加護があるのかもな」
「月の加護?」