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可愛い呪文
「『空の不機嫌』」
「なになに、その可愛い呪文!」
「本当に可愛いかしらね?」
「え?」
一つ一つはとても細い雷の糸が、目の前を覆いかぶし、何も見えないほどになり、ソレが全てのワイバーンに絡みつき、感電させる。
とても雷の音では無い、爆発音で、この街全てに衝撃波が及び、ティア達も体制を崩す程の威力だった。
「おい!ちったァ考えれば余波わかるだろ!」
「いっけなーい、やり過ぎちゃった!」
「テヘ、じゃないですよ……。仕事量分散しておこう」
雨?いえ、違いますね。これは金色の液体?一体どこから?上?壁で覆われてますし……。
今はそれよりもやることがあります。気を引き締めましょう。