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表世界の裏の先の世界
「え……」
「これは……」
「意味わかんねぇよ」
ゲートを抜ければ私達は崖の上。
普通の街が広がっていた。
近代的とはでは行かなくとも、前時代的では無い。
円形に広がる広大な首都とみえる。
「全く別の世界があったって事?」
「不思議な事じゃないわ。魔導図書の場所も表世界を基準にしたら別の世界と言えるもの」
「……私達が表世界と呼ぶ、住んでる世界は別の世界の1部でしかないのでしょうか」
「ああ、もう!分かんなくなるから!どっちなもいいわよ!そんな事」
「そうですね、それよりも相手はこんな大きな世界を隠れ蓑にしていた。住民も注意した方がいいかもしれませんね」