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青髪と金
スターゲイザーの2人は目の前で金塊となった。
「な、なに!?」
「………ティア、下がっていろ。良くない魔力だ」
「久しいな、凡愚よ」
「凡愚ってティアさんの事を言いましたか?」
「青髪、お前何やったか分かってんのか!?」
「糧にした、それだけだ。ひとつ言うことがあるぞ、悪夢から覚ましてくれてありがとう。今度はお礼にお前達を悪夢へ誘おうか」
「様子がおかしい……」
「彼女、錬金術を使いました。手に持った小さい金塊を手のひらで錬金術を行って増幅、自身の魔力と組み合わせて自在に操っていました」
「なんで、分かったの」
「えっと、目の調子が良いからでしょうか」
「モノクルの能力がティアに移ってる……」
「来るなら来なよ。凡愚ティア、お前の知りたいこと黄金郷にあるぞ」