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エピソード:リーナー
水圧はそれに勝る物は殆どない。
だが、圧が掛かる前ならばやりようはある。
1点に風の圧を一瞬だけ発生させ、弾く。その間小さな穴目掛けて飛び込み、起源の魔法を冬桜に使った。
キリキリと全身が痛み、目が開けられない。
収まった痛みに体力を持っていかれ、片膝ついた体勢だ。
当たりを見れば星が瞬く闇の中にいる。
「な、何なんだこれは!」
「a!無事ですか?」
「何とかな。……なんの起源なんだ。何が起こっているんだ」
「あの〜、あの精霊もどきみたいなの何ですかね」