エピソード:リーナー@冬桜
冬桜は一般的な家庭の、ちょっとだけ数学が得意だった普通の女の子だった。
容姿こそ、少し他人と違っていたかもしれない。
歳の割には少し幼い体型と、大きいけれど、半目になっているせいで、常に不機嫌そうな顔。
特出すべきは青みがかった白髪。
遺伝は考えられなかった。冬桜の家系でそういう髪色はいないし、そういう種族と結婚している問記録もない。
完全に突然変異体だった。
しかし、父親は無類の愛をささげ、母親も同じだった。
転機が訪れたのはゲームをやっていた時に、突然としてバグを作れる様になったこと。それを過程にして、データを壊せる事だ。
勿論魔法が発言した結果だった。
本人は驚いたし、両親はそれ以上に驚いた。
そして、時を置かず、一通の手紙が届けられる。
それは魔法使い統括会という組織からであった。
紆余曲折ありながらも、冬桜はそこへ通い、魔法使いとして勤勉に励んだ。
順調に位も上がり、着いた2つ名は『攻略』だった。
魔法の防壁に閉じ込められ青、白の魔法使いと共に身動きが取れなくなり、力も入らなくなってきた時だった。
男が1人、悠々と近づいてきた。
何を言っているのかは防壁内は聞こえないが、何か札を取りだした時、そこで私の意思は途絶えた。
つまり、死んだのだ。