エピソード:リーナー
「表が騒がしいですね。まさか貴方の差し金ですか」
「あらん、それはわたしな失礼じゃないか知らん?」
「チッ、オカマ野郎が……」
「忘れないで欲しいわ。ここは私の城だということ、お前たちが会いに来ているということ」
「拳で語るか?あ?」
「お止めなさい、青。ここの世界は独自の文化、世界観があるのは分かります。しかし、異常なのですよ」
「おや、私からすればあなた達が異常ですけどね。少数を淘汰し、自分たちの価値観が優先されれば満足なんですか?」
「違うっ!分からないか!『3』に支配されていることが!人々の人生を食い物にして!」
「……だからなんです?ここにいる人は全て望んでここに来ている」
「違う、誘われてるんだ。『No.』は心に直接干渉する。強いひとでなければ抵抗は難しい」
「なら、彼らは弱かっただけ。あなた方少数の強い人達はあなた達の言い分なら、黙っているべきでは?」
「埒が明かない」
「お互い様です」
「青の魔法使い様っ!白の魔法使い様っ!」
「どうした」
「何事です!」
「侵入者です!」
「なに?冬桜は何をしている!」
「今指揮をとって前線に!」
「本当に何をやっているんだ!」
「……こうなってしまってはお開きですね」
「待ちなさい、青、行って!」
「任せたぞ、おい侵入者とやらを淘汰する。案内しろ!」
「はっ!」