リーナー
「あれ、なにか降ってきましたね」
「なにそれ、破片?」
「わわわ!上です皆さん!世界が!」
「皆、乗って!上空へ行って逃げるよ!」
「分かった、お前たちも早く!」
「だ、だか……ここは私達の世界で」
「それはまやかしなんだって!」
「……えいや!」
「グエッ……!!」
「ちょ、何やってんの!?とうとう気でも狂った?」
「さっ、乗せてください。クレアちゃん、言っても聞かない人は重々にして多い。そんな時は暴力です」
「物騒」
「戻って来れた。って、暗っ」
「どうしたリーナー?」
「いえ。起源の魔法は結局……」
「あの子達は全員いないわね。不完全過ぎた?」
「多方この世界から消えたのでしょう。気の毒ですが」
「リーナー」
「なんでしょうか、ティアさん」
「話して」
「何を、と。とぼけるのは無理ですね。話します、ですが場所は変えましょう。こんな閉園した遊園地で語る事ではありませんから」
「スプラウトさんの所にしない?」
「師匠の?まあ、いいですよ。師匠は知ってますしね」
「え、俺だけなんも知らんかったの?」
「ええ、そうですよ。話すなと師匠に言ってましたし、何より、ブレット。貴方にはあまり知られなくはなかった」