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謎の少年と城
「オッス、お疲れさん。ティアも理解したな」
「ええ、楽しみにしてたのに……」
「なに、また来ればいいさ。まあ、また来るために帰らなきゃ行けないがな」
「いかにもな建物はあの城ね」
「変なギミックが無いと良いのですけど……」
「あっ」
とりあえず歩き出して、城を目指していたのですが、ぐにゃりと空間がねじ曲がりました。
元に戻った時に2人の少年が居ます。
「あれ?人がいますよ。それにさっきのは何だったのでしょうか」
「分からないけど、ろくでもないことは分かるわ。あの二人にも警戒しましょう」
「え、杖?」
「不味いっ!!ブレット、リーナー!」
「分かってる!!」
杖を突き出し時計回りに小回りに回す。
ぐにゃりと歪む空間。
ブレットは咄嗟にリーナーを私とクレアちゃん、ソフィーの元に突き飛ばし、ブレット本人は燈火の元に駆け寄りました。
そして、ぐにゃりと歪む空間が元に戻った時、私達は分断されました。