504/987
ピエロ
「おーし、やったか?ってクソッ!」
火達磨になったピエロを見て余裕をこいて居たらブレットに向けての魔法攻撃が放たれる。
完全に油断していた為に被弾し後方へ吹き飛んだ。
「何やってんの!!」
「悪ぃな、油断した」
燈火のすぐ隣で声がした。
真後ろに吹き飛ばされたのに、一瞬の戦線復帰と、力の解放。
赤いオーラを纏って飛ぶようにピエロに肉薄、そのままの勢いで一刀両断した。
着地後、今度は油断なく、剣を構える。
暫くして、灰となって崩れ落ちた。
「……今度こそ終わったよな」
「ええ、でも魔力の壁が無くなってないわ。きっと中でも同じようなこと後起きてる」
「はぁ、こんなはずじゃなかったのにな」
「……ひょっとして力が、この場合は異質な魔力か。が集まり過ぎてるのかもね」
「どうこった」
「私達が特異点となってるかもってこと。まあ、待ちましょ」
「だな、リーナーもクレアもいるし何とかなるだろ」