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外的外敵
「あ、やべ」
「あー、この黒いのは魔力だね。中には入れるけど出れないやつ」
「はーん、なるほどねぇ。って、どーすんだよ!ティア達4人も閉じ込められたじゃねーか!」
「まぁ、まぁ。落ち着きたまえよ。当主なんだろう」
「……今関係あるかぁ?」
「こういうのは決まって相場というのがあってだね」
燈火は掌に眩しいほどに火花を散らして杖を顕現させる。軽く振って、真横に構える。ブレットから数歩離れ向き直り、ニッと歪な笑みを浮かべた。
ブレットはそんな燈火を苦虫を噛んだような表情で睨む。直後、燈火の真後ろに地面を割るほどの巨体が降ってわいた。
「燈火っ!!」
「なに、心配ないさ。デカブツ君そこはもう術の中心だよ」