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おかしなコーヒーカップ
ティアに手を引かれてコーヒーカップへ乗り込む。
ものすごい警戒をするけれど、特に変わったこともない。
警戒と、迎撃出来るように杖を出したいのにティアが手を離してくれない。
席に座ってからは両手を正面から握られてしまってはまう、後ろから来ているリーナーに任せるしかない。
振り返れば、覚悟の決まった顔で重々しく頷くリーナーとソフィー。心の中で何とかしてくれと願うことしか出来ない。
このコーヒーカップは規模が、まぁ大きい。
10席以上有りそうだ。
しかし、私達以外は巻き込まれてないから、当然客なんて居ない根………!?
「な、何アレ!?」
「どうしたんです?何か変なことでも?」
「うんいや?ナンデモナイヨォ!!」
待って、待って待って待って!!!
魔力が人形になってコーヒーカップにのりこんでるんですけど!?