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夜
「わっ!暗くなった!」
「な、何も見えませんけど!?クレアちゃん!?」
「知らないわよ!!『風の手』!」
「…………解読と解除をする。…………任せる」
「アンタが1番強いんじゃねーのかよ」
「グロリアス、なんとかなさい!」
「相手がわかんねーんじゃやりようねーよ!」
「あっ!居た!アレだよ!」
「ん?どこのどれだ?」
「あー、何アレ」
カッとスポットライトが当てられたように、月夜の晩に一筋の光を浴びる様に只ずんでいた。
青髪の少女。但しその目は虚ろで、何も感情を受け取れない。
「女の子?」
「ただのってことは無いでしょうね。ここが何処か忘れたの?」
「裏世界。あの子が『夜』を顕現したってか?」
「そうなら、無理じゃない?」
「おーーーい!!友達になりましょう!!」
「何言ってんの!?ティア!?」
「ううぉい!刺激すんな、馬鹿!」
「セレスト、こっちに!」
「スカーレット」
「分かってる」