黄金郷でのパーツ
「本当にアンタは毎度毎度人を増やすわね」
クレアちゃんはため息をついて言います。
き、嫌われたでしょうか。そういうのよくわかんないので、とても不安になります。
オロオロしてしまいます。
「はぁ、いつもの事ね。私から。黄金郷にはルーン文字での封印が多く見られたわ。多分解読と、何かしらの道具がいると推測できる。道具の方は元から心配はしてなかったけどね」
「え、宛があったんですか?」
「本気で言ってんのか?」
先々を見越していたクレアちゃん、流石という意味で言ったのに、クレアちゃんはともかくグロリアスにまで驚かれました。
白夜に至っては「流石、流石」と訳分からない事を言って満足そうにしていますし。
「アンタよ、ア・ン・タ!錬金術士でしょう!」
「ああ、なるほど。必要な道具は私が作るんですね……」
クレアちゃんの期待に気付けなかった落ち目と、ちょっと面倒臭いなーという気持ちが混ざり会います。
黄金郷は入口までで、何も分からなかった。
それもそのはずで、誰も手付かずの状態ですし、なんなら私達が一番乗りでした。
あ、他の人も来てましたけど。0からの攻略は初めてだと今更ながら理解が追いつきました。
「割と過酷では?」
「今更よ」