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錬金術師ティアのつくる話  作者: 新規四季
472/991

不在

「ただいま、ティア居る?」

「あら、お帰りなさい。ティアは裏世界よ、話があるって新任教師になる人と一緒ね。それより……」

「あー、うん。紹介しとくわ」

「知ってるわよ。ルーン魔術のフォールス。また、沈黙の剣と呼ばれる傑物。どうしてクレアと一緒なのよ」

「実は魔導図書館に行ってて……」



「なるほどね。そうね、ティア組にルーン文字を読めるのはさすがに居なかったわね。それでフォールスさんを連れてくるって言うのも大概だけどね」

「私も意外な結果だったわ」

「…………錬金術士、は?」

「まだ帰ってないみたいです。どうぞ座ってください、お茶を用意します。あ、なにかリクエストは有りますか?」

「…………、な、い」

「そ、そうですか。少し待っててください」

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