471/991
白の代行者フォールス
「珍しいお客さんだね」
「お久しぶりです。魔導図書司書、ネク様」
「そう固くならんでも……」
「いえ、結局多くの精霊は助けられなかったですし……」
「アレは仕方無かった。あと時の誰もが何も出来なかったよ。謝罪しにした訳じゃないんだろ?」
「古代文字、ルーン文字の解読を手伝って頂きたいのです」
「それなら適任がいるな、おい、フォールス!」
「……、………………」
「なんか喋れよ!」
「ッ!白の代行者!」
「だーかーらー!身構えるなって!」
「し、しかし!フォールス様は……」
「かつての色候補。それだけだ。いいよ、コイツを連れてけ。癖はあるけど強いぞ?」
「…………よ、ろしく」
「あ、はい。よろしくお願いいたします!」