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大天才は常識を知らない
「あっという間でビックリするわ」
「チンチクリンだけどな!」
「メイズはアホだ」
「なんだとセレスト!」
「この家、器に対しての魔力量がおかしいよ!」
「……確かに。入っても?」
「ええ、どうぞ。ああ、でも黒の渦巻きは触れちゃダメですよ!」
「は?」
「ふふん、驚くのも無理はありません!元々ミルクショコラの存在原理は移動、そして共有。その性質を生かしたのです」
「驚いた、アトリエと一緒の間取りじゃない?」
「そうです。錬金物の併用に次ぐ併用をしました!」
「ちょっと待って。まさか納品分使ったわけじゃないわよね?」
「………………さぁ、皆さんに渡しておきたいものが」
「ティア?こっち向きなさいよ。おい、コラっ!」
「わーっ!仕方なかったんですぅ!!」