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仕上げ
「コレは正方形になるように。とりあえず3角屋根の官位的な家にしますので」
「わかったわ」
「ん?『風の手』とやらは使わねーのか?」
「魔力は温存したいからね。大技なだけあって消費も激しいのよ」
「……クレアって魔力量多くなかった?」
「それほどよ?変な情報筋から買ったわね」
「……そうね。失敗したわ」
「あのー、離れてください!仕上げしちゃいます!」
ある程度形は出来たのでそれを固めないと行けません。
現代建築技術に比べればままごとのような家かもしれませんが、錬金術士はソレを可能にします。させてみせます。
「ティア、レシピは分かるか?」
「はい、何となく!もうひと踏ん張りです!」
「最後だ、気合い入れろ!」