黄金郷へ
その後、全員が集合し、ゲートを使い裏世界へ。
信号機組は裏世界の深層部分へ向かっていく。
裏世界へ入った時はただただ無限に広がる壮大な大地なのに、下へ降りていく度にどんどんと本性を表していく。
光は徐々に薄くなっていき、まるで深海の様。
ティア達が今まで冒険へ行っていた場所は全て表層と呼ばれる、表世界と境界が薄く、表世界の影響を受けやすい層だった。
「クレアちゃん、気味が悪いですね」
私はこの重い空気と、まとわりつく空気が嫌で仕方ありません。もっと楽しいものになるはずなのに、車酔いしたような気持ち悪さで、終始喉元をさすっていました。
「……裏世界の深層」
「そうだ、お宝は人目のつかない所に行くのさ。まるで意志を持っているみたいにな」
「体調が優れないなら、休みましょう。岩場があるから、そこを背にして拠点を作りましょう。先はまだ長いわ」
「……土魔法は使えないわよ?」
クレアちゃんが言うと、信号機全員も使えないと言った。そして、視線が私に向けられる。
「あ、私?」
自分で自分を指さすと、一同、同タイミングで頷きました。しんどいですが、やったろうじゃないですか!