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実情
「この子は忠実なる戦車です。ある程度の意志を持って動きます」
「な、なんだそれ……」
「わかったろ、相手が悪すぎた」
「さて、あとは梅ちゃんと燈火に任せますね!」
「あ、うん。ありがとう?」
「ほら、しっかりして。これからは統括会からも外されて、ほぼ第3勢力の1部になるんだから」
「なにそれ聞いてない!!」
「ティアが作る錬金術士の学園は統括会の賢者の了承の元に開校するわ。でも、統括会所族という訳じゃないの」
「そんな事あるの?」
「普通は無いわね。ティアを縛ろうとして、怒りを買ったんでしょ。あの子無茶苦茶やるから」
「友好関係を築いて、相互協力し合いましょうねって事になってるの」
「何者なのよ」
「稀代の天才は意図せず世界を変えるものだわ」
「羨ましい限りだわ」