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契約
「はい、陰陽局は吸収合併という事になります」
「我々の誇りを蔑ろにするか!」
「あ?」
「ひっ……」
「君達は罪を犯したのですよ?本来ならば全員『罪哲の獄』で一生を終えるはずだったのです。日ノ本さんの温情、陰陽師の再生の為に軟禁状態でしたのに調子に乗りすぎましたね」
「そうだ、そうだー」
「空様!?」
「くう様も!」
「1つ取引をした」
「あの、調子に乗らないで貰えますか?」
「あ、はい。えー、俺は契約によりティア達に何も出来ない。まあ、温情だな」
「なっ!貴様ら、空様に何をしたァ!」
「君達も同じだよ。敵対しない。それだけの契約書」
「……嘘ばっかり」
「なにか?」
「いえ、なにも」