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パニック3
「クレアちゃ〜ん」
「お、思ったより大変ね」
「おい、ティア。そろそろ打ち切った方がいい」
「で、でもっ!私の道具を」
「これでお前の価値はわかったろ、でも全部は無理だ」
「そうよ」
「燈火まで」
「だからこそ。錬金術士の学校に意味がある」
「なるほどね、ティアレベルとまでは言わずともある程度のレベルになれば今まで出回って無かった錬金術物は流通し始める」
「商売的にも美味しいのね」
「辞めるにしても早い方がいい」
「すいませーーーん!!!受注も一旦打ち切りにしまーーす!」
「そんな!」
「なんな品質の布なんて滅多にないのに!」
「魔力が含まれている物なんて裏世界でもないぞ!」
「またやってくれるんだよな!?」
「金なら積む!」
「ポーションなんかより全然効能が高いのに!」
「皆の者、聞けぇい!!」
「おい、賢者様だ」
「……賢者がどうして出てくんだよ」