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おかえりなさい
「もう夕方……」
「おかえりなさい、遅かったわね」
「燈火さん。まだ帰ってなかったんですね」
「そりゃあ、順番決まってるからね。それで、朗報はあった?」
「ええ、変な人達でしたけど、面白い人達でしたね。なんと言っていましたか……。ああ、信号機」
「へぇ、あの3人組かぁ。中々いい出会いかもよ?」
「ふぅん?意味深ですね」
「まあ、信用しても良い人たちよ。さて、話を始めましょうか」
「待ってください。ちょっと休憩を入れたいです」
「なら、そこに座って。珈琲入れたげる」
「私苦いのは……」
「まあ、騙されたと思ってさ」
「は、はぁ……」
「クォー?」
「やあ、ミルク。白夜はいい子にしてた?」
「ママ、それ、普通逆だと思う」
「ただいま」
「おかえりなさい」