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統括会
統括会、ロンドン支部。
「おー、人気者がおいでなすった」
「ストラウトさん」
「こーら、この子には今からこってり絞るんだから、今から落ち込ませないの」
「え、聞いていたお話と違うような気がしますね、また、改めますね」
「……『纏いし重みは罪なりて』」
「うっ!な、何ですかコレは……!?」
「諦めなさいって、師匠のバインド系は最強だから。この後も何件か控えてるんだからチャッチャと済すわよ」
「うぐぅ、クレアちゃん」
「なによ」
「手を繋いでください」
「なんでよ!」
「寂しい、悲しい。……うう」
「あーあ、泣かせたー」
「……手ぐらい早く繋いでくださいよ。いつもこんな感じなのですか?」
「これはこれは、ご無事で何よりです。白の魔法使い様」
「その席、譲る気にはなりましか?」
「そういう事は時の位になってから言いましょうね」
「……チッ」
「子供っぽいですよ」
「手ぇ、繋いでるお前に言われたかねーよ!」