407/991
『氷の鈴蘭』 『常闇の狭間』
ティアと白夜がそれぞれミルクショコラに乗って燈火に一気に肉迫する。
炎の波が襲うが、クレアちゃんの圧倒的風量でティアに寄せ付けない。
真っ赤な顔になって限界いっぱいまで魔力を使ってやっと逸らすことが精一杯。
ブレットと梅ちゃんは、炎の魔物が行く手を阻むが、一刀両断。
『氷の鈴蘭』
『常闇の狭間』
ティアが『氷の鈴蘭』、鈴蘭の様な錬金物を投げるのと同時に、白夜が、どこか見覚えのある漆黒の正方形を投げつける。あたりの光を吸収し、全てを吸い込むような闇。
「おのれ、おのれ、おのれぇ!!」
燈火の足元が凍りつき、燈火丸ごと氷漬けになった後、闇の渦が現れ、物凄い吸収で氷漬けの燈火ごとこの世では無いどこかへ封印した。
あの、形相は忘れることは出来ないだろう。
全てが終わったかに思えた。
しかし、まだ。まだ終わってはいない。
「ギャオオオオオオ!!!!!」
水龍が再び現れる。