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天才
「先ずは口よりも手を動かせ。思考よりも直感」
「……うん。何すればいいの」
「中和剤から。時間は無い、失敗は無しだ」
「うん。………熱い。コレが魔力の変換の感覚。力が抜けるけど、行ける!」
「これは驚いた……中和剤の材料、レシピなのに完全調合薬に成りおった。そうか、変則的なレシピの進化は魔力で必要な素材を補っているのか。この辺はティアの発想と同じか。コレなら儂も手伝えば容易に出来る」
「ミラクル!」
「私、頑張るから。ママに褒めてもらうんだ!」
「必ず褒めさせてやる」
「で、出来た………」
「ああ、まさか出来るとは。しかし各1個ずつか」
「つ、疲れた。もう駄目〜」
「はっはは、良くやった。よくやった。今日は休んで明日は白夜自身の魔法の練習だな。ミルク曰くまだ時間はある」
「特訓、疲れる」バタン
「本当に大したものだよ。お疲れ様」