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裏作業
「さて、間に合わせるぞ」
「頑張って」
「ん?やけに他人事だな」
「そんな事ないよ?ミラクルも大切だよ?」
「ありがとう。でも今話してるのは錬金術のことだ」
「うん。ミラクルがこれまで通りにやるんでしょ?」
首を横に振って、私に指を指します。ひ、人に指を指しては行けません!と、怒りかけて、ん?と思いました。
「え、私がやるの?」
「勿論。その為にわざわざ手間のかかる事をしてまでオヌシ、白夜をここまで誕生させんかったんだ。多分1人には気付かれとったかもしれんが」
「ああ、ソフィーさんだね。あの人得体がしれなくて怖いもん。じゃなくて、なんの為に」
「今、全てを出し抜くために」