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ティア・白夜・シャドール
2人が振り返るとティアがいた。
「ティア!ティア?ティア……じゃないな」
「真っ白ね」
「いいから、集中して!」
そう言って声も見た目も全てがティアそっくりで、でも、異様に白い謎の少女は下手くそな投げ方でガザ・バフォームに何かを投げつけた。
星型で手のひらサイズの何かはガザ・バフォームの足元に転がって行き、動きを止める拘束の呪縛が展開した。
「ンなっ、なんでもありかよ」
「……あー、統括会に連絡するわ」
「ふー、さすが私ですね!」
「助かった。で、誰?ティア……じゃないよな」
「ティアですよ?ママとは流石にミドルネームが違いますけど」
「ママ?」
「アンタまさかっ!」
「待て待て待て!!早とちりし過ぎだろ!」
「お前の弟子達か!?殺さねば……」
「だから待てって!!なんでティアの事になるとIQ下がるんだよ!」
「コホン、初めまして。私はティア・白夜・シャドール。錬金生物とか、魔法生物に分類されるホムンクルスです」