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師匠組ラスト
「ふっ、フハハハハ!!」
「なんだオッサン!」
「待て、様子がおかしい……」
ゴウっと魔力が一点に収束して行く。
ガザ・バフォームが一回り大きくなったような気がした。
「溢れる。コレが本来の力か」
「……ねぇ」
「なんだ。聞きたくない」
「あの子たちミスったわよね」
ガザ・バフォームが力任せに腕を振るう。
カスっただけで頬が切れた。
衝撃で窓ガラスが振動している。
「ま、マジかよ。ブレットが可愛く思えるな」
「へぇ、逃げる?」
「逃げれると思うか?」
「ま、無理よね。覚悟決めましょうよ!」