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別働隊
所変わって物々しく威圧的な雰囲気の大きな屋敷の前。
「ったく、なんでこの俺がお守りなんぞ」
「はいはい、拗ねない、拗ねない」
「あわ、あわわわ」
「ラーシェ落ち着いて」
「落ち着くのはアーシェよ。逃げようとして」
「……悪いと思ってるが逃げるのは困る」
「シーノ、思う所とか有りませんの?」
「ララナディア、俺は驚いたんだ。何も感じない」
「マヌユエさん」
「はい」
「よく着いてこようと思いましたね」
「あら、見くびられてますわ」
「ティアの舎弟どもとは聞いていたけど、アンタ違うね」
「……どう見えます?」
「ナナイロ」
「あーあー、気に食わねぇな。お前アレだろ加護持ちだろ」