回想3
「では次……と、リーナーさん!」
「首尾は良さそうですね。こっちも準備は出来ています。……立派ですよ」
「えへへ、ありがとうございます。こちらが白の魔法使いさんです。簡単に状況説明している途中です」
「どこまで?」
「陰陽局のした事、目的。次はバフォーム家」
「なら私が適任でしょう。ソフィー達は少し休んでください。ああ、白の魔法使い様も」
「あ、はい。えっと、あなた方のリーダーを今すぐ助けに行かなくてもいいのですか?」
「今行っても意味が無いんです。え〜っと、30分後かな?」
「覚醒した能力は凄いとは聞くけども、もはや未来視も出来るのね」
「できない時の方が多いですよ」
「よお、リーナー。立ち回り方覚えたぞ」
「流石ですねシーフォート。いいですね、貴方は器用に立ち回るのですよ」
「分かってるって、正面からではなく、背面を。柔をもって絡めとれ。だろ?」
「ええ。では白の魔法使い様」
「ルンでいいわ」
「では、ルン様。今統括会で起きている事はご存知ですか?」
「分裂よね」
「はい。裏で糸を引いていたのはバフォーム家でした」
「そんな……聖十二席が」
「だから、でしょうな」