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錬金術師ティアのつくる話  作者: 新規四季
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記憶の追体験

気持ちの悪い浮遊感が襲う。

明らかに見た事のない場所なのに、見てきたみたいに見える。


視線が動く。自分の意思とは関係なく、だ。

体が冷えている様な気がした。

薄暗く、暗い。


ここは、牢獄?


ガシャンと音がする。身体を動かそうとして制限が掛かっている。

どうやら体は縛られているみたい。

目の前に何かが横切った。


白い雪のようなもの。

あ、もう一度写った。


白の羽、人の姿。精霊?


固定された視野で精一杯見渡すと有り得ないぐらい精霊で溢れていた。


この視野は白の魔法使いのものだ。


これは記憶の追体験なのかもしれない。


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