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ミホ
青龍がゆったりとその巨体を持ち上げてティア達を見据えた。
眼光からい抜くような魔力が溢れている。
青龍は戸愚呂を巻きながら上へ登って行き、地面へ着地と同時に、水なんてどこにも無かったのに高さ3mはある津波を起こした。
「あっ、駄目かも……」
「嘘でしょ……」
「あー」
「ミ、ミホさんっ!」
「大丈夫……私にもアレは、あれくらいは出来た!」
ミホさんは杖を顕現させ、パッと居なくなった。
魔法で作られたであろう津波はそのまま向かってくること無く維持されている。
ミホさんはその津波に触れた。
そしてその津波を移動させた。