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鳥居の中
「招かれざる客だ」
鳥居を潜ると人の形をした人ではない何が居た。
「招かれて無いですし」
「ティア、下手な事言うな!」
「そ、そうよ!どう見ても人間の手に負える相手じゃないわ!」
「あら、確かに愛し子たちが怯えてますね」
「愛し子ったなんスか」
「錬金術師達よ」
「錬金術師……聞き慣れぬな。忌々しい陰陽師では無いのか?」
「陰陽師ならここに」
「ちょっと!?この流れで陰陽師バレは不味いでしょ!?」
「居るのか、連れて来たのだな……」
「あのよ、多分お前の知ってる人物と俺らって違うんだわ。だからさ、擦り合わせしねーか?」
「こんのっ、命知らずが!」