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マリー5
禍々しい。
「何だか力が抜ける……」
「それは行けませんね、これをお飲みなさい」
いきなり足の力が無くなったかのようにガクッと膝を着いてしまいました。
すかさずティア様が試験管を取り出しました。
腰に付けていたのもは薬品だった様。
受け取って恐れ多いながらも一気に飲み干す。
驚く事に倦怠感がスっと無くなりました。
「あ、ありがとうございました。コレは……」
「裏世界って予想外の事が多いので、対処する為の道具の1つです。えーと、なんでしたっけ今の」
「『魔力の液体鎧』でしょ。体内の骨格に沿うように魔力がコーティングされる。で、合ってる?」
「合ってます、合ってます!流石クレアちゃん!」
「べっ、別にいいわよコレくらい。ティアの面倒見るなら私も知っておかないといけないでしょ!」
「えへへ、そうですねー」