333/987
錬金術師の意味
「そ、そんなことしたら勢力図が書き換わる!」
「別に追い出すなら私が拾うってだけじゃないですか」
「い、いえ!彼らは編入になります!」
「……この話は置いておいて、錬金術師がいなくなった世界って想像できますか?」
「は?え、別に変わりはないでしょう」
「なるほど、認識が違うのですね」
「なんなのよ」
「遠くに移動する時、裏世界へ行く時どうしてますか?また、何を使いますか?」
「裏回廊から、ゲートに行く、だけど」
「その単語の、全てに錬金術師が関わってると言っても軽視しますか?」
「は?そんな情報どこにも無いわ!」
「そりゃ、隠すでしょう。魔法が気に食わない人も居ます。そういう人にこの事が分かったとします。どうしますか?私は真っ先に殺しますよ」
「……」
「はい、と言うわけで錬金術師の帝国へ行きましょう!まだ何も無いですけど!」