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統括会へ
「お前らは付き合ってるの?」
「え?」
「いや、それ」
「うへへ、流石ストラウトさん、バレちゃいますね〜」
「いや、違いますからね!?」
「ああ、ニーヴァには上手い事言ってやるから……」
「だから、違うんですってば!!」
「なるほどね、この魔法界じゃ陰に隠れがちだしな。確実に居なくなったら困る役職なんだがな」
「やっぱり適正がないと無理なのが原因ですかね」
「だろうな、どうしてもエリートに見えるし、劣等感も残るだろう」
「なぁ、クレア」
「そんなのとっくに乗り越えたわ。確かにティアに対して嫉妬はあったわ」
「嫉妬してたんですか?私に?完璧なクレアちゃんが?」
「完璧だと思ってるのはアナタだけよ。なにニヤニヤしてるんですか……」
「その完璧な像を崩さない為に頑張ってるもんな〜」
「そうなんですか?」
「あー、もー!うっさい!うっさい!うっさい!」