317/987
バフォーム家と今後段取り
「ブレット、さあ、行きましょう!」
「珍しいよな、俺だけなんてさ」
「まま、スピード重視なので」
「こうも国を行ったり来たりすんのはどうかと思うがね」
「ようこそいらっしゃいませ」
「おや、陰陽師?」
「案内を仰せつかっております」
「裏世界に入りましたね。陰陽師も居なくなりましたし。ブレット何考えてます?」
「え?」
「アナタのお師匠様に少しだけ聞きまして」
「あの野郎……」
「師に向かってなんて口を。バフォーム家と陰陽師が結託してると?」
「ああ、ほぼ確実に」
「証拠はあるんですか?」
「態度」
「え?」
「いつにも増して警戒してやがる。っと、敵だ油断すんなよ?」