ティアのアトリエ
「どこかで……あ」
「確か燈火さんがミホさんの事を見た時に言っていた様な」
「私の記憶は燈火さんが知ってるって事?」
「ふむ、ミホさんの記憶に関わるのですか……ならば梅ちゃん」
「取引は?」
「成立ですが」
「ですが?」
「取引とか面倒臭いので、ようこそ」
「え?」
「ティアのアトリエへ!」
「え、ちょっと待って。ティアのアトリエってパーティの名前だったの?」
「てっきりこの場所のことだと思ってました」
「ええい!うるさいですね!私がそうであると言ったので、そうなんです!」
「無茶苦茶いいやがる……」
「えっと、つまりこの場所はティアのアトリエと言うし、私達はが揃っていることもティアのアトリエと名称するということでいいでしょうか?」
「なにそれ、変ね」
「アンタが言ってんのよ……」
「因みになんだけど、私達って他所ではどう呼ばれているのでしょうか」
「えっと、ティア組とかティアの一味とか」
「だ、だっさい……」
「この際決めれば?私達はなんて言うか、なんて名乗るか」
「うーん」
「もう、いいんじゃないかしら?」
「え?」
「ティアのアトリエで」
「そうだな、面倒だし」
「変だけど、それがティアよね……」