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騒ぎ
「何事だっ!」
「あ、こんにちは。ブレット」
「ん?ああ、ホイ」
「はい、コレが頼まれてた物です」
「おお、ありがとう……。え、子な状況の説明は?」
「本人に聞いてくださいな。ソコの壁にめり込んでるらしいですよ」
「壁?めり込む?」
「おい、動くなっ!」
「オイオイ、怯えながら言うセリフじゃあ、ねぇな」
「わっ、凄いですね。札が光ってます」
「ティアさん、アレ魔法みたいなものだと思いますよ?」
「へぇ?」
「ふん、やろってか……ティア!」
「んー、正当防衛ならいいよ」
「良くないですよっ!」
「待て待て待て、何が起こってるかサッパリだ。お前達も落ち着け!札は破棄しろ!」
「し、しかしっ!」
「俺の言うことが聞けねぇか?」
「い、いえ……」
「おお、すげぇ威厳だな」
「うっぐ……くっそ」
「花影」
「なっ、なんで貴方が……!」
「これだけの騒ぎだ、当たり前だろう。で、何をしたんだ?」
「命令を守っだけだ」
「……詳しく聞こうかしら?」