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もう1人くらい
「……やる事が多すぎる。……分身が入ればいいのでは?」
「おい、ティア。何を言っとるんだ」
「ミラクルって釜の状態でも喋れるんですね」
「人の概念に当てはめるでないわ。して、分身とな?」
「ええ、1人での錬金術では仕事が追いつかないのです」「それはお前が後先考えずにアレもこれもと引き受けるからだ」
「……取りこぼしの中に師匠の手がかりがあったら?」
「焦りすぎじゃないか」
「ほっといてください。そんな話よりも私の希望を叶える話をしましょうよ」
「ミルクショコラを人型にすればいい」
「ドラゴンですよ?」
「なら、なんでも出来るだろ」