表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
錬金術師ティアのつくる話  作者: 新規四季
29/991

行きましょう

「さあ!クレアちゃん!行きましょう!」


何もわからないですけれども、分からないならば人一倍動かねば!それに、一度だけ行ったことあるあの景色をもう一度……。


「い、行くってどこに!そもそもアンタ錬金術まともに使えないでしょ!」


クレアちゃんは全く抵抗してないにもかかわらず、口だけは否定してきます。

言動があんまり一致しませんね、この子。


「成せばなる成さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなり!」

「なんて?」

「日本語通じないのね、そう言えば。要はやる前から諦めるのはつまらないって事よ!」

「……それが分かりきったことでも?」


急に足を止められると、引っ張ってる私にも影響が出るんですよ、具体的には前のめりに倒れるとか。

膝の埃を払って、クレアちゃんに向き直ります。


「変な事言いますね、未来でも見えるんですか?そうじゃなければ1万の失敗の先に成功があるかも知れないのに?諦める?勿体ないですよ、その考え。ふふ、いいじゃないですか。もし不安でも今度からは私がいますからね!」

「なっ、なんなのよ、もう……。それで、行くってどこに行くの」



いつも暗めな顔だったクレアちゃんに光がさしました。お目目もパッチリ開くようになりましたし、何より照れたように笑う顔が素敵です。


「クレアちゃん……!」

「あー!もう!鬱陶しいわね!その視線!やめなさいよ!」

「むぎぅ、えっとですね、行くんですよ」


抱きついたら、照れくさいのか、恥ずかしがっちゃったのか、押し返そうとして来ます。

というか、顔を抑えられて変な声出ましたけど。


「だから!どこに!」

「裏世界へ!」

「は?」

「その前にアトリエですけどね」


クレアちゃんは一気に冷めた、というか、青ざめて。

私は意気揚々とクレアちゃんを引っ張って、装備を整えるために一時帰宅です!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ