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燈火と星詠みと
「……やたら騒がしい。『最小であり、花弁を散らす、雷線は視覚である』」
「寺に来客か?いつもと違う魔力反応あり……ってコレティア!?なんでここに」
「タイミングが悪過ぎるぞ……姿を見せるべきか?いや、ティア側に知られるのが不味いか?」
「つくづく間が悪い……!何か策を投じないと」
「計画の日は5日後。それまでに帰ってくると良いけど」
「あ、なにこれ」
「ソフィー?」
「星詠みッスか?急にくるの珍しいッスね」
「コントロール出来てきたの?」
「割とできてたって言ってたんスけどね」
「ティア、その、話してくれてありがとう」
「え、何がでしょう」
「いえ、なんでもないわ。それより、ソフィーよ」
「1つ質問良いッスか?」
「どうぞ」
「魔法使いっていつもトラブルに巻き込まれるモノなんすかね」
「ない。トラブルに駆け付けることはある。というかそれが主な魔法使いの役割だしね」
「で、でもたまたまティアが2連続で……無言で首を振らないでほしいっすね」