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錬金術師ティアのつくる話  作者: 新規四季
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白の魔法使い、ルン・ザリーナ

「いい加減、解放してください!」

「お前が宝具を出せばいいだけだ。無ければ在処を教えろと言っている」

「だから、知りません!」

「おい、壊すなよ」

「へへ、役得だな」

「ひっ……私には触れられないと分かっていますか?」

「……命乞いにしては落第だぞ」

「震えてるじゃねーか!なあ、やっちまっていいだろう?」

「ああ」



「何をした」

「秘密です」

「キサマをここに連れて来る時にはそんな事起きなかっただろうがっ!!」

「私の敵に教える事がありますか」

「……ふん、触れなれぬならばやり方を変えるだけだ。既にここに居ること、その時点でお前の負けなんだよ」


「白の魔法使い、ルン・ザリーナよ」

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